アメリカ海軍大佐であり航空航法の第一人者だったP.V.H.ウィームスが、秒単位での経過時間の計測を目的に1929年に考案し、ロンジンが時計として具現化した通称“ウィームス・セコンドセッティングウオッチ”と呼ばれるパイロットウオッチ。40年代のその第2世代を再現したのが“アウトライン・セコンドセッティング”である(詳しくは当連載32回参照)。
第2世代は、経過計測を行うスケールが、文字盤中央の回転ディスク式だった第1世代から回転ベゼルに目盛りを設けたの通称“ウィームスベゼル”に変更され実用性が格段に向上した進化版だった。そのため軍用としても採用されるようになり、ロンジン1社だけでは賄いきれなかったため、オメガやモバード、ジャガー・ルクルト、ゼニスなどの名だたる時計メーカーでも製造された。