
アウトラインの最新作“ミリタリーType1940”は、1940年代にイギリス軍とドイツ軍、それぞれで使われた傑作軍用時計を再現したモデルである。しかもブランド初となる手巻きモデルという点も特徴だ。
40年代を象徴する軍用時計といえば、やっぱりスモールセコンド(以降スモセコ)は外せない。しかもただ付いていればいいというものではない。軍用の場合は6時位置にあってしかも見やすいようにその扱いは大きい。
これを自動巻きで実現しようとすると安価な汎用ムーヴメントにはスモセコが6時位置にセットされている機械はどのメーカーにも無い。たとえあったとしてもすべてクォーツなのである。つまり、機械式の場合はスイス製となってしまうため、5万円前後の価格設定では作れなくなってしまう。