
連載4回目は、アウトラインで採用しているミヨタ社の自動巻きムーヴメントのことについて書きたいと思う。
ご存じの方も多いと思うが、ミヨタ社はシチズン傘下の汎用ムーヴメントを製造する日本のムーヴメント専門のメーカーである。日本製であるという信頼性に加えてスイス製よりも安価ということから、いまでは世界中の時計メーカーが採用するほど人気が高い。
このミヨタ製ムーヴメントだが、特に機械式に至っては、発注後1年〜1年半待ちと言われるほどの異常な状況となっていたのである。理由は近年になって中国の時計メーカーが採用するようになったため、もともと生産量自体がそれほど多くはなかったところにきて、需要が極端に増えたことが大きな要因である。実はその影響をもろに受けたのがアウトラインの第3弾として発売した、俳優・木下ほうか氏監修の“パートナー1”だった。